私たちは、「失敗」「ミス」をすると、「責任」を感じで自分を責めたり、上司に注意を受けたりなどして、色々なストレスを受けてしまいます。
ストレスを受けた時って、体がどうなるかご存知でしたか?
ストレスがかかると体はまず何をするか、それは「血管を収縮する」のです。
体に備わっている防衛機能により、「命」を守ることが優先されるため、心臓や内臓など、「生命維持」に必要な器官に血液が集められ、脳も含めたその他の部位の血液量は低下…。
これによって、脳の働きも鈍ってしまい、さらなる失敗を起こすことにもつながるのです。
思い返してください。ストレスを受けた時って、「もう他に何も考えられない…、どうしよう・・」という状態になりませんか?
血の気もサーーーっと引いてしまって、物事を適切に考えることが出来なくなると思います。
これが、ストレスホルモンによる防衛反応なんだと思います。
だから、一度仕事でミスをすると、続けてミスを連発してしまうというのも分かりますよね…。
ストレスがかかると、脳全体に突起を伸ばしている神経からノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が放出されます(図2)。これらの濃度が前頭前野で高まると、神経細胞間の活動が弱まり、やがて止まってしまいます。ネットワークの活動が弱まると、行動を調節する能力も低下します。視床下部から下垂体に指令が届き、副腎がストレスホルモンであるコルチゾールを血液中に放出して、これが脳に届くと事態はさらに悪化します。こうして、自制心はバランスを崩していくのです。
~中略~
ノルアドレナリンとコルチゾールの濃度が高まると、危険に備えるよう他の神経系に警告を発したり、恐怖などの情動に関わる記憶を強めたりします。
引用元:http://www.sci.toho-u.ac.jp/bio/column/029758.html
つまり、ストレスによって、神経細胞の働きが悪くなり、正しい判断ができにくくなるとともに、恐怖心だけがつのる…という状態に陥っていくわけです。
責任のある仕事で失敗やミスをしたときって、本当に自分を責めまくってしまうと思いますが、これをやるとさらに、自分の心がダメージを受けちゃいます…